経営コンサルタント ノンの気付きノート。

事業会社(商社)⇒コンサルタントへ転身したノンがみんなに伝えたい「気付き」を書き綴る。

【自己啓発】街場の成長・上達の秘訣と方法論 

 

人を動かす 文庫版

人を動かす 文庫版

 

 

自己啓発」って聞いたことありますか?自己啓発。社会人になってからよく耳にすることば。自己啓発本自己啓発セミナー、自己啓発勉強会などなど。要するに自己成長を表すようだ。なるほど、ここ最近インターネットの普及で個人を発信する機会が圧倒的に増えた。その影響か、「人とは違う自分」を目指す人が流行っているし、「人と同じ」を避ける傾向がある。人とは違う自分、個性を求める時代、個を発信する時代なのである。だぶん。はっと思い、自分の本棚を見てみると、予想以上に自己啓発系と呼ばれる本が結構多い。速読、仕事術、合理的行動論、なんとなく自分が必要としている能力を高めるためのヒントとなる本だからスラスラ読めるし、スッと頭の中に入ってくるからついつい買ってしまう。書店の売れ筋ランキングでも必ず自己啓発本がランクインしている。特に1流のアスリート、ビジネスマンが書いた本が人気だ。

実際、自己啓発系の本を読んで、大きく人生が変化した人はいるのか少し疑問が残る。なかにはタイトルだけ立派で面白いが、中身が薄いものもたくさんある。本棚を見たとき、中身を克明に覚えているのは小説や深く勉強しようとして買った専門書が多い。もしかして、自己啓発本って読んだことであまり変化がないのではないかな?もしかして、中身よりも読んだことで「自分にもできる!」っていう希望がなんとなく持てることが自己啓発本の役割なんじゃないかな、と思う。一種のガソリンみたいなもの。でも読んだことでその人の心に火が灯るなら、その本は世にでた価値はあるのだけど。

割と真面目に学校の勉強を頑張ってきた人は、書物の中に正解が眠っていると無意識的に考えている人は多い気がする。でも実際は、そんなことないと思う。1流と呼ばれる人は自己啓発本を読んできたのだろうか。きっと読んできてないだろう。そうではなく、1流になってから「執筆した」人がほとんどじゃないかな。だって、1流の人が書いた本に「自己啓発本を読もう!」なんて書いてない。

 

それでは自己を啓発するにはどうすればいいのか?

大きなヒントは商店街の焼き鳥屋のオヤジが持っていたんです。

 

僕の地元の焼き鳥屋は40年続く人気店。オヤジが気さくな人で、子供のころから仲良しである。地元に住み続けて数十年、周りのテナントが入れ替わり続けている一方で、この焼き鳥は40年売れ続けている。美味しくなくなったら買われない厳しい競争の中、大型スーパーの惣菜売り場には真似できない美味しさが人気を博している。オヤジは毎日朝7時から夜22時まで黙々と焼き鳥を焼く。通い始めてから数十年、毎日光景が変わらない。人の味覚は時代で変化していくのに、味は変わらない。きっと日々微調整を繰り返し続けてきている。

 

数十年経って、社会人になって、「なるほどな」と気づかされる。焼き鳥屋のオヤジから学ぶ成長とは「日々のルーティンを確実にこなすこと」「日々試行錯誤(トライアンドエラー)すること」「深くコミットすること」この3つなのだな、と考えさせられた。イチローとか本田圭佑のような華々しい世界のプレイヤーではなくても、成長の本質は一緒だ。あとは、早く寝て早く起きることだね。

 

まとめると、自己成長って

自己成長の本質

  1. 日々のルーティンを確実にこなすこと(毎日できる範囲の努力をすること)
  2. 日々試行錯誤すること(トライアンドエラー・仮説検証)
  3. 深くコミットすること(熟考)→見えないことが見えてくる

こういうことなんじゃないかな。

 

自己成長に解答なんてないし、自己啓発本には解答は書いていない。

本を読んで満足するだけなら漫画や小説を読んだ方がいい。

成長実感がなくてもがいている人、自己啓発本でガソリン補給(既述)は良いが、それで満足してはいけない。深くコミットし、行動して都度修正。これで本当の成長ができるはず。遠くまでいくには地道にやるしかないんですねえ。

 

 

今日も訪問ありがとうございます。

それでは、ごきげんよう。

 

向井