経営コンサルタント ノンの気付きノート。

事業会社(商社)⇒コンサルタントへ転身したノンがみんなに伝えたい「気付き」を書き綴る。

思考力、考える、頭がいいってどういうこと?

とてもご無沙汰しております。


本日は思考力、考える、頭がいいってどういうこと?について考えてみます。

つまり、考えることについて考えます。


頭がいい、と言っても数種類存在します。


・記憶力がいい=暗記能力がある

・流れを先読みできる

・アイデアを閃く

・状況、問題を俯瞰して見られる=客観的

・分かりやすく伝えられる


大きくわけてこんな感じでしょうか。


学校生活で求められてきたのは、記憶力・暗記力です。記憶の容量を上げて、瞬時にそれを引き出す能力、いわば大量のインプットと瞬発的なアウトプットです。それが出来ると周りに褒められるし、点数に具体的に反映されるのでその能力ばかり磨いていた気がします。そのため今でもその能力は自分の中で割と高いと感じます。

受験勉強を頑張ってきた人はみんな同じ感想でしょう。


ところが社会に出ると、必要な能力の乖離に悩むことになります。


何か問題に直面した時、過去の対応方法を検索し始める人が多いのです。つまり、「答えは決まっていて、それを探す」クセがついてしまっている。言ってしまえば、「思考」せずに答えを「探す作業」をしてしまっている思考停止状態になってしまう。

ルーティン業務ならともかく、ビジネスで同じことが起こることは中々無い。これまで褒められてきた能力が全く活かされない瞬間です。


筆者も以前そんなことが度々あり、考えるってどういうことだろう?と考えてきました。


ヒントになったのは問題解決のアプローチでした。思考力が無い人(以前の自分もそうでした)は、問題そのものにぶつかって行く猪突猛進型です。問題は勉強のようにA→Bと単純な図式になっておらず、複雑に構造化されているものがほとんどです。(A→Bのような問題がありましたら、それは問題として取り扱いません)主観的で視野が狭いパターンが多い。しかしこのタイプは単純な作業については、ものすごい勢いで作業をこなすので複雑な思考力を要さない仕事に関して貢献度が非常に高いし、反復トレーニングをさせたら粘り強くやり遂げる良さもあります。


一方、思考力が高い人は、その逆で状況を俯瞰し、全体を意味のある図式にし、絡まった糸を解く詐欺から入ります。

そしてA、B、Cの因果関係を出し、対応策のD、E、Fを提示します。つまり、状況を俯瞰し、図式化し、かみ砕ける人が思考力が高いと考えます。


俯瞰、図式化、噛み砕くこと、については問題解決において非常に役に立ちますし、スポーツにもなんでも応用が出来ます。


新社会人になる人は、必要能力のギャップに苦しむと思いますので、意識してみてください。

思考力を鍛える上でオススメ書籍は以下です。

https://www.amazon.co.jp/新版-問題解決プロフェッショナル―思考と技術-齋藤-嘉則/dp/4478005532


今日も頑張りましょう!