経営コンサルタント ノンの気付きノート。

事業会社(商社)⇒コンサルタントへ転身したノンがみんなに伝えたい「気付き」を書き綴る。

モチベーション革命を読んで

モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書 (NewsPicks Book)

モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書 (NewsPicks Book)

  • 作者: 尾原和啓
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎


スキマ時間を使ってサッと読んでみた。kindleだと無料で読めます。

この本は良くできてるなーと思った。読んで思わずハッとさせられたことがあるので読書感想文を簡単に。

僕は東京で働く29歳のサラリーマン。アラサーです。普通のよくある典型的日系大企業であくせく働いている。結果を残しても、出世は勤続年数で決まるやつ。働いても働かなくても給与はさほど差がつかないので、80%の人間はモチベーションが低い。そんな会社です。

この環境だと(日系大手ならどこも同じか?)最近流行りのIT系やスタートアップ会社と違い、年配者の発言、なかでも年配で声がデカイ人の発言が正解という文化があって、そのせいか僕も入社当時は「部長が言ってることだから正しい価値観だ」と思っていた。年配の価値観=社会人の価値観という図式が刷り込まれてた。

※ここでいう年配は40代後半のサラリーマンとしておきます。

そのうち、なんだか年配の方の発言に違和感を覚えてきたのだが、その何か?がモヤモヤしていて言語化できずにいた。なんだかよくわからんけど、フィットしない。でもとりあえずyesと言っとくか、と言った感じ。
ジェネレーションギャップ!といえば簡単なんだけど、そのギャップを上手く言えなかった。

これは僕だけだろうか?他の若手のみんなも同じ気持ちを持ったことがあるんじゃないかと思う。

そんな時、ふとしたきっかけでこの本を手にした。冒頭で述べたハッとさせられたのは以下のようなこと。

【年配の方】
・とにかく豊かに暮らすため
がむしゃらに頑張る。

・歯を食いしばって頑張れば
社会が右肩上がり

【30代以下の若手】
・生まれた時からモノが溢れて
ハングリーに過ごせない世代
→本書では、乾けない世代と表現

・がむしゃらに努力より、
行動の意味に重きを置く


なるほどなと思った。そもそも労働価値観が育った世界の影響を受けているので、合うわけないじゃん。

僕ら若手はカネやモノより、他者との繋がりや自己肯定という自分の存在意味を求める。

年配の方は、ひたすら努力し、カタチある成功を求める。

だから、年配の方は「苦しんで頑張っている(ように見える)」人を好み、評価するんだろうな。だって自分たちも苦しんでがむしゃらに努力してきたから。年配の価値観や時代背景をよく理解でき、想像出来るようになった。

ここでお伝えしたいのは、どっちが良い、正しいかってことじゃなくて、背景を知ることが大切だということ。

大抵は年配の方が力を持つ社会構造なので、
若手は苦しむことが多いと思うけど、年配の方の好みを知る、背景を知ることで上手く共存出来るようになると思う。

無理に合わせることはないが、上手くステップアップの踏み台として、上手に付き合えば良い関係を築けるんじゃないかな。

若者は年配の時代背景を知るきっかけに、
年配の方は若者の価値観を知るきっかけになると思う。面白かった!おススメです。